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論文

 先週は三陸海岸へ行ってきました。漁船も出航しない強風の中、カヌーで40kmほど漕いできましたが、絶壁を白波が登っていく景観には感動しました。
 また6月3日(日)には宮城県の矢越山で行われた「森は海の恋人植樹祭」に参加してきました。
 「森は海の恋人」はすでに有名になっていますが、13年前の平成元年から宮城県の舞根(モウネ)湾で牡蠣の養殖をしている漁師さんたちが、山へ登って植林をしている行事です。
 海で仕事をしている漁師さんが山で植林をするというと不思議に思われるかもしれませんが、江戸時代から「魚付き林」という言葉もあるように、魚が育つためには森林が必要なのです。
 舞根湾では一時、牡蠣が成長しないだけではなく、「血牡蠣」といって牡蠣の身が赤くなってしまって商売にならなくなりました。
 原因を調べてみると、上流の森林が伐採されて、川の水質が悪化してきたからです。

 そこで、漁師さんたちが自分たちで源流の森林を保全しようと植樹を開始したのです。
 最初は注目されませんでしたが、歌人の熊谷龍子(リュウコ)さんが「森は海の恋人」という名前をつけられたところ一気に有名になり、最近では北海道や屋久島からも参加しされる人がいます。
 さらに今回は青森/秋田/岩手/宮城/三重の知事も参加して盛り上がりました。





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