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論文

 「メタンハイドレート」についてご紹介したいと思いますが、これは天然ガスの主成分であるメタンを大量に含む海底の氷状メタン燃料のことです。
 これが注目されているのは底をつきそうな地球の化石燃料の代わりになる有力な資源だからです。

 地球の化石燃料について推定されている埋蔵量を年間の消費量で割ると
  石油    40〜 50年
  天然ガス  60〜 70年
  石炭   200〜220年
ですが、この数字は現在の消費水準を前提としているので、中国などが自動車を本格利用し、石油を大量に消費するようになれば、さらに短くなります。

 それを救いそうな存在がメタンハイドレートですが、永久凍土の下部や深海の海底下部にシャーベットのように存在しています。
 この資源が注目されるのは大量に存在し、しかも、日本の周辺にも数百年分くらいはありそうだからです。

 そこで日本も研究に乗り出し、1998年にはカナダのマッケンジーデルタの永久凍土地帯で石油公団がカナダ地質調査所と共同で採掘試験を行っていますし、2000年には天竜川の河口から50km沖合の海底で探査し、2006年には、深海地球ドリリング計画が予定されています。

 しかし、問題がないわけではなく、資源の分布状況が正確に把握されていない/資源の採掘方法が確立されていない/海底から採掘した場合に海底の構造が不安定になる/地球温暖化に影響するなどの問題が指摘されています。
 大切なことは、資源が見つかったからといって浪費してはいけないということです。節約が最大の資源という精神が必要だと思います。





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